【漫画】古見さんは、コミュ症です。元重度のコミュ症の僕は泣きました!コミュ症の経験がある人ならぜったい泣きます!【第一巻ネタバレ感想&考察(その1)】

古見さん『中学生のとき。つらかったんです。お弁当の時間が。1人でご飯を食べるのが。皆がおしゃべりをしながらご飯を食べているのを見るのが。つらくて。三年間、話しかけようとしました』

 

古見さん『でも声がでないんです。どうしてもどうしても。声をかけることができなかったんです』

 

古見さん『どうしよう。どうやって話しかけよう。話かけた後どうしよう。拒否されたらどうしよう。次の会話はどうしよう。つまらないって言われたらどうしよう。うまく笑えなかったらどうしよう。どうしよう』

 

古見さん『私はいっしょに食べようって言いたかったんです』

 

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上記の『』文章は古見さんという女の子が黒板に書いたものです。

 

普通に話せばよい状況でわざわざ上記の文章を黒板に書いたのです。

 

なぜか?

 

それは古見さんがコミュ症だからです。しかもかなり重症なコミュ症です。あいさつすらすることが困難なレベルのコミュ症です。

 

そんな重度のコミュ症だからわざわざ自分の気持ちを知ってもらうために黒板に書いたのです。

 

古見さんが自分の気持ちを知ってもらおうと思った相手はこちら。

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このパッとしない只野くんというクラスメートの男子に古見さんは自分の思いを知ってもらおうとしたのです。

 

 古見さんが自分の思いを言う前に只野くんは言ったんです。

 

只野くん「もしかして(古見さんは)人と話すのが苦手なんですか?」

 

このセリフがきっかけで古見さんは自分の気持ちを黒板に書いて伝えようと思ったんです。

 

古見さんはずっとコミュ症であることを隠して生活してきた。だれも自分がコミュ症であることに気づいてくれなかった。でも只野くんは気づいてくれた。只野くんだけが気づいてくれた。だから古見さんは只野くんに心を開いたのだと思います。

 

ああ、わかるよ。古見さんの気持ちわかるよ。僕が社会人一年生のとき、かなり重度のコミュ症をこじらせていた。そのとき気軽に話しかけてくれた先輩に僕は心を開いた。開きまくった。いつでもウエルカムだよってくらい開きまくった。そういう経験があるから古見さんの気持ちが手にとるようにわかる。

 

たぶん、僕がもっともコミュ症が酷い時期に変な宗教の勧誘が着たら、その宗教に加入していた気がする。そしてその宗教の信者になってわけのわからない修行をしていた気がする。テロリストになっていたかもしれない。

 

ああ、よかった。僕は。コミュ症で悩んでいたとき、良い人に出会えて。

 

古見さんも良い人に出会えた。只野くんというパッとしない見た目だけど心の優しい良い人に。

 

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ちなみにこれは只野くんが「もしかして(古見さんは)人と話すのが苦手なんですか?」と聞いたときの古見さんのリアクションです。

 

古見さんは「どうして私が話すのが苦手だとわかったんですか?」と聞きたかったんだと思う。でも、コミュ症のせいで上手く話せないせいでこんな変なリアクションをしてしまったのだと思う。

 

ああ、僕も中学生のとき好きな女の子と話すとき、こんな感じのリアクションした記憶がある。まあ、ここまでひどくはなかったけど。

 

「おはよう」って言おうとしたのに、「おひゃよう」って言ってしまったことがある。もちろん、そのあと僕は赤面した。中学生にもなって「おひゃよう」って。恥ずかしくて穴を自分で掘って、その穴に入りたかった。きっとそのときの僕なら相当深い穴を掘れたと思う。それくらい恥ずかしかった。

 

なんであの頃の僕はあんな恥ずかしがり屋だったのだろう。

 

今は素っ裸で街中を歩いても恥ずかしいと感じない自信があるのに。警察に捕まるからぜったいそんなことしないけど・・・

 

ああ、きっと僕は汚れちまったんだと思う。いろんな経験をして。汚れになっちまったんだと思う。そして汚れでもいいじゃんと思ってしまっている。

 

ああ、時の流れは残酷だ。あんな純真だったのに今はこんな汚れになってしまうなんて。それに自己嫌悪を感じないなんて。ああ、残酷だ。

 

古見さんは僕のように穢れないでほしいと思う。

 

古見さんは黒板に書くという筆談で只野くんと話を続けた。

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只野くん「今までのリアクションでなんとなくかな。というか今まで1人も気づかなかったんですか?」

古見さn「はい」

 

古見さんはクールで美人。だから近寄り難いオーラを放っている。話しかけてもコミ症のせいでうまく話せない。その話せないを話さないと周りの人は解釈してしまう。クールだからよけいなことは話さないと解釈してしまう。そのせいで誰も古見さんのコミュ症に気づけなかったんだと思う。

 

きっと世の中のクールと思われている人の中にはコミュ症の人がかなり存在していると思う。そういう人はクールと思われているせいで話しかけてもらえない。話しかけてもらってもコミュ症のせいでうまく話せない。そのせいでますますクールと思われ、話かけられにくくなってしまう。そして話す機会が少なくなったクールと思われているコミュ症の人はますますコミュ症が悪化していく。

 

そういう悲しい人生を送っているクールと思われているコミュ症が世の中にはたくさん存在していると思う。

 

はあ、人のイメージって恐いね。勝手にイメージ作って、接し方を変えてしまう。

 

まあ、それはどうしようもないことだけどね。僕も勝手なイメージ作って接し方変えちゃうし。そのせいでたくさんの人に嫌な思いさせたんだろうな。ちょっと自己嫌悪。

 

勝手なイメージで接し方を変えるようなマネをしないよう心掛けないと。心掛けていないより心掛けていたほうが過ちを犯す確率が低くなると思う。だから心掛けようと思う。今まで以上に。

 

話を戻そうと思う。

 

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古見さんは筆談を続けた。

 

古見さん『私は挨拶することすらできません。他の人にはできるのに私にはできません。楽しかったことも、うれしかったことも、失敗した話も、勉強した話も、昨日見たテレビの話も今日の天気の話ですら私にはできません。すいません。私のせいで只野さんにもご迷惑をかけてしまいました。どう償っていいのか・・・』

 

只野くん「僕、古見さんになにかされましたっけ」

 

と、まったく身におぼえのない只野くんは聞いた。

 

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古見さんは只野くんに迷惑をかけた過去を思い出していた。只野くんの質問に答えるために。でも、コミュ症の古見さんはなにも言わずに話を進めてしまう。コミュ症ゆえに汚点である迷惑過去を話すのはハードルが高かったんだと思う。

 

僕も中学生・高校生くらいの頃は自分の失敗を話すのが恥ずかしかった。自意識過剰で中二病な傾向だったせいだと思う。

 

ああ、中二病だった学生時代。思い出すだけで穴を10個ぐらい掘りたくなる。

 

ちなみに中二病だった頃の僕は多重人格とかサイコパスとか記憶喪失とかに憧れていたバカだった。特別に憧れるバカだった。バカな上にコミュ症だった。いや、コミュ症だからバカになっていったんだと思う。コミュ症だからまともな人と会話ができない。だから違う価値観に触れる機会が少ない。そのせいで自分の価値観を変えられない。変えられないから同じような価値観の人と遊ぶ。そのせいで自分の偏った価値観が強化される。され続ける。そのせいでまともな人とのかかわりがますます少なくなっていく。コミュ症がひどくなっていく・・・

 

はあ、負のスパイラル奴だ。僕は学生時代、負のスパイラルに陥っていたのだ。はあ、思い出すとシンドイ。そのせいで社会に出たとき苦労した。はあ、シンドイ。

 

でも古見さんは僕のような変な価値観はなさそうだから僕のような負のスパイラルに陥らなくてすみそうです。

 

さて、古見さんはどんな迷惑をかけたのかは話さずに筆談を続けました。

 

古見さん『とにかく謝らなければいけないと思ったんです。ごめんなさい。余計な話をたくさんしてしまってすみません。今日、ここで見たことは忘れてしまってかまいません。それじゃあ』

 

そう黒板に書くと古見さんは教室を出て行こうとする。

 

そんな古見さんに対して、只野くんがとった行動は・・・筆談でした。

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黒板に文字を書く音に古見さんが気づき、振り向きます。そして黒板を見ます。そこには『今日は天気がいいですね』と書かれていました。

 

 このあと、2人は黒板を使って筆談を続けました。いつの間にか黒板には2人のたくさんの言葉が書き込まれていました。

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これを見れば古見さんが完璧なコミュ症ではないというのがわかると思います。ただ古見さんは声や表情を使ってコミュニケーションすることが苦手なだけであって、筆談というコミュニケーションはできるんです。完璧なコミュ症だったら、筆談だってできません。

 

 でも残念ながらこの社会では筆談ができるだけではコミュ症のレッテルを貼られてしまいます。声や表情を使ったコミュニケーションができない人はコミュ症のレッテルを貼られてしまうんです。

 

寂しい世の中ですよね。コミュニケーションの手段は声や表情を使ったコミュニケーション以外にもいろいろあるのに。

 

もっと社会が声や表情以外を使ったコミュニケーションに寛大になればいいのになと思います。

 

筆談とは日常的に使われるようになればいいなと思います。手話も一般的になればいいなと思います。話すのが苦手な人は手話を使ってもいい世の中になればいいなと思います。

 

そうすればコミュ症のレッテルを貼られ、劣等感に苛まれ、辛い人生を送る人が少なくなると思います。古見さんのように救われる人が増えると思います。

 

 みなさんはどう思いますか?

 

只野くんは古見さんに『古見さんの夢は?』と聞きます。

 

只野くんに救われた古見さんはこう答えました。

 

古見さん『友達100人作ることです』

只野くん『じゃあ、僕が一人目の友達になるし、あと99人の友達作りも手伝うよ』

 

古見さん『よろしくお願いします』

 

と、古見さんは黒板に書いた。
書いたあと、こんなかわいい表情になった。

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只野くんに出会い、救われたからこそ古見さんはこんな表情を浮かべることができたんです。

 

もし、只野くんがコミュニケーションは声を使ってするものだという固定観念の持ち主だったら、古見さんはこんな素敵な表情は浮かべられなかったと思います。

 

只野くんが固定観念がなく、筆談にも抵抗なかったから古見さんは救われ、こんな素敵な表情を浮かべられたんだと思います。

 

ああ、もっと只野くんのような柔軟性がある人が増えてくれたらなあ。

 

そうすれば本当に古見さんのように救われる人が増えるのになあ。コミュニケーションに自信を持てる人が増えるのになあ。もっと明るい世の中になるのになあ。

 

只野くんによって救われた古見さんは、只野くんといっしょに友達99人計画を始めることになりました。

 

古見さんに良い友達99人できるといいなと本気で思いました。

 

ただ、その道のりはかなり険しそうです。

 

孤独なコミュ症地獄から自分を救ってくれた只野くん。その只野くんにさえ古見さんはマッサージ機のようにぶるぶると震えてしまうのですから・・・

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さてさて、古見さんは無事、友達99人の夢を叶えることができるのでしょうか?