クレペリンが発見した『作業興奮』。この作業興奮の低下が『うつ病』の原因になってるかもしれない。

「買い物行かなくちゃ。でも、めんどくさい」

「掃除をしなくちゃならないけど、面倒でゴロゴロしてしまう」

「友達と約束したけど、出かけるのがおっくう」

「宿題しなければいけないけど、机に向かう気がしない」

 

こんな気持ちになったことありませんか?

 

とにかくやるべきことがあるのに、はじめるのが面倒。そんな気持ちになったことがある人はたくさんいると思います。今でもそんな気持ちになることがある人もたくさんいると思います。

 

そんな人たちのために今日は「作業興奮」という心理を利用したやる気アップ法を紹介したいと思います。

 

作業興奮とは?

「作業興奮」は心理学者クレペリンが発見したものです。

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この人がクレペリン。

 

クレペリンが見つけた「作業興奮」。

 

作業興奮とは、作業をするとやる気が出るという意味の言葉です。

 

どんなにやる気がなくても、始めてみる。そうするとやる気が出てくる。

 

それが作業興奮です。

 

ああ、仕事やりたくないな。でも生活のためにがんばらなくちゃ。そして仕事を始める。始めた当初はシンドイ。今すぐ仕事をやめて帰りたい。そう思っていた。でもしばらく仕事をしているうちにシンドイ、帰りたいという気持ちが薄れていく。やがてそんなネガティブな気持ちが消え、仕事に集中している。

 

シンドイ、帰りたいというネガティブな気持ちが消えたのは作業興奮が働いたからです。仕事に集中できるようになったのも作業興奮が働いたからです。

 

このようにやる気がなくても始めてみるとやる気が出るのは、「作業興奮」が働いてくれるからなのです。

 

どうして作業興奮が働くとやる気が出るのか?

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出典:「やる気」のはなし | スポーツドクターSのざっくばらん

 

脳には側坐核(そくざかく)という部分があります。この側坐核というのが働き、ドーパミンという脳内物資が出るとやる気がでてきます。

 

この側坐核というのは、「作業をすると活発に動き出す」という傾向にあるそうです。

 

ある脳科学者が「受動的に何かを知るよりも、自分が身体を動かして積極的に情報を得に行ったときのほうが、脳が敏感に反応する」とも言ったそうです。ネズミを使った実験によると、能動的なほうが受動より10倍やる気が出るそうです。

 

近年、うつ病が増えています。

 

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うつ病増加原因のひとつが運動不足だと言われています。

 

アメリカのデューク大学は、重度のうつ病患者を対象に、薬と運動がそれぞれどう効果を上げるかを実験しました。

 

実験は、
薬の服用のみで運動は一切しないグループ、運動と服薬を並行して行うグループ、そして薬は飲まずに運動だけをするグループ ―― の3つのグループに分けて行いました。薬は抗うつ薬、運動は30分の有酸素運動を週に3回行いました。

 

結果は、3つのグループの回復率はほぼ同じでした。

 

この結果から、運動には薬と同じぐらいの効果があるということが明らかになったということです。

 

加えて、うつ病の発率は40%と言われているところ、運動を継続したグループは再発率が8%にまで減少したという報告もあります。

 

このように運動にはうつ病を改善する力があります。また運動にはうつ病予防の力もあります。

 

そのうつ病予防改善に効果的な運動が不足している人が増えています。

 

運動不足ということは体を動かす機会が減っているということです。

 

体を動かす機会が減っているということは「作業興奮」が働く機会も減っているということです。

 

つまり、作業興奮をあまり働かない生活を送っていたため、うつ病になったという人がいる可能性があるということです。

 

これはあくまで可能性の話です。

 

でも体を活発に動かすほうが不活発よりもやる気が出るという実験結果が存在する以上、この作業興奮うつ病説を否定することはできません。

 

もしかしたら、作業興奮の低下が原因でうつ病になった人もいるかもしれません。

 

作業興奮の低下がうつ病の原因になっている可能性がある以上、やる気がなくても体を動かし、作業興奮を働かせる習慣を身につけたほうがいいと僕は思います。

 

あっ、でも、作業興奮を習慣化させるために無理をしてうつ病になるという可能性もありますので、注意してくださいね。

 

無理せず自分のペースで作業興奮を働かせる習慣を身につけてください。