恋愛や結婚がうまくいかない!非行や犯罪を繰り返してしまう!愛着障害が原因?

愛着障害とは

乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクト(放置)を受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害

 

幼児期に母親および父親からの適切な愛情を受けられずに生育することで生じる障害。

 

快適さ、刺激、愛情への欲求を無視されたことに対する反応としての社会的関係性の障害

 

甘えたい時に甘えられない、頼りたいのに頼れないという状態が続いたことにより問題行動があらわれるこころの病。後天的な病。

 

愛着障害の症状

恐怖感と不安感を隠し持ち、その現れとして激怒反応を起こしやすい。 人を信じない。威張り散らす。 人を操ろうとする。

 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)が激しい子どもは過剰な愛着障害に陥っておりたいへん攻撃的だったり極度に人見知りで内気な性格や行動をとる

 

愛着障害を示す子供には衝動的・過敏行動的・反抗的・破壊的な行動がみられ、情愛・表現能力・自尊心・相手に対する尊敬心・責任感などが欠如している場合が多い

 

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症状が進んでくると2つの種類に分かれる

脱抑制型愛着障害

脱抑制型は、親よりも全然関係のない他人の方が好きだというような行動を取ったり、言ったりしてしまう。

 

初対面の人でも誰にでも馴れ馴れしく近づき、まるで知り合いのように話しかける。

 

過剰な親しみを示し、一見社交的に見えるのですが、無警戒で相手をよく吟味しようとしない。

 

抑制型愛着障害

抑制型は人との関わりを避ける傾向にあり、感情を抑えこんでしまう症状。おどおどしたり、猜疑的になったり、人を信じられなかったりする。

 

優しく接してくれているのに腹を立てたり嫌がって泣いたりと全く矛盾した態度を見せることがある。

 

誰にも愛着しない警戒心の強い。

 

愛着障害のまま大人になると...

恋愛と結婚に大きな障害となってしまう。

 

周囲とうまくいかないことが多く、孤立してしまいがち。

 

恋愛状態になると過剰に甘えすぎて、相手に負担に思われるか、もしくは反抗しまくって破綻することが多い。そこまでひどくなくても、子どものころの愛着パターンは大人になると愛着スタイルに発展し、七、八割の人で生涯影響を及ぼすと言われている。

 

愛着障害の少女が引き起こした事件

2013年6月、広島県呉市で、16歳の無職少女がSNSアプリ「LINE」上での口論をきっかけに元同級生の16歳の少女を暴行、殺害し、遺体を呉市の 山中に遺棄した事件。広島県警は、母親に付き添われて自首した少女を死体遺棄容疑で逮捕。少女の供述から、ほかに6名の男女が暴行に加わっていたことが判 明し、県警は計7人を強盗殺人、監禁などの容疑で再逮捕した。

 

事件はその凶悪性から、家庭裁判所で行われる少年審判ではなく、成人と同じ刑事事件として扱われることになりました。
2014年10月に下された判決は、求刑よりも2年軽い懲役13年。
判決理由には減刑した理由の1つとして、少女の生い立ちが挙げられていました。

 

“犯行動機に被告人の不遇な成育歴に由来する障害が影響している”。
裁判では、少女が幼少期に虐待を受け続けたとし、そのことで怒りをコントロールできなかったとしました。
精神鑑定で指摘されていた、「愛着障害」の影響を認めたのです。
少女は4歳のころから母親からたびたび激しい虐待を受け、ほとんど会話することもなく、家で生活することが苦痛だったといいます。

 

逮捕後に少女が母親宛てにつづった手紙には、それまでの生活が次のように記されています。

“16年間、一緒におって楽しいって心の底から幸せだって思った日、私の記憶の中にないんよ。
ずっと気遣って、言うこと聞いて、そんな記憶しかない。”

 

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福島大学 子どものメンタルヘルス支援事業推進室
桝屋二郎特任教授
「非行少年の中に虐待を受けている子が多いというのは、いろんな調査で出てきています。
間違いなく虐待が非行とか犯罪に関わる影響というのを見ていく視点は、主流になりつつあるというか、大事にされつつあるというふうに思います。」

 

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少年犯罪の要因の1つとして指摘されながらも、実態がつかみにくい愛着障害。今、脳科学の視点から究明が進められています。

 

激しい虐待によって前頭皮質と呼ばれる部位の体積が減少する傾向があることが明らかになった。

 

前頭皮質は、感情や理性をつかさどり反社会的な行動を抑制する信号を発する場所で、体積の減少はその機能を低下させることにつながります。
さらに、線条体という別の部分にも着目しています。

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線条体は、前頭皮質からの信号を受け、行動を起こしたり、逆に行動を抑止したりすることに直接関わる部位です。

 

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上の画像は、愛着障害の子供とそうでない子供の線条体を比べたもの。
平均的な子供は刺激を与えると、線条体が大きく反応する傾向を示します。しかし、愛着障害の子供に同じ刺激を与えても、小さくしか反応しないことが多いというのです。

 

 

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福井大学 子どものこころの発達研究センター
友田明美教授
「これがうまく働かないと、良い行いをして褒めても響かない。
悪い行いをしたときにフリーズといいますか、行動を変えることを止めてしまう、そういうことがあり得る。
ささいな情報で逆ギレしてパニックをよく起こしてしまう。」

脳の変異と犯罪の因果関係はまだ明らかではありません。
しかし、愛着障害の究明を脳科学から進めることで、新たな対処法を見つけることができるのではと友田さんは期待しています。

 

 

 引用サイト

 

 

愛着障害を改善させる方法

自覚することが大事

安心感と信頼感の感覚を増やしていくことがとても大切になってきます。愛着障害を抱えてる可能性があるならそこを意識して過ごしてください。

 

愛着障害は無自覚に生きてると危険ですが、自覚し、対策を考えて生きれるようになれば、ちゃんと克服できます。

 

相手に自分の思考と感情を伝えるには、言葉を十分に細やかにして、噛み砕いて説明し、言葉が足すという心がけが大切になります。

 

治療薬

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愛着障害を研究する福井大学教授の友田明美さんは、脳科学の知見を生かした新たな治療薬を模索しています。その1つが、オキシトシンと呼ばれるホルモンです。スキンシップなどで安心感を得られたときなどに分泌されるホルモンで、人との信頼関係を醸成する役割を果たすとして国内外から注目されています。

 

支えてくれる人

安全基地となる人がいてくれるのがもっとも良い対策です。親の代わりであり、甘えを許して受容してくれる人であり、どんなときでも一定のゆるぎない器で応じてくれる心の安全基地。

 

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福井大学 子どものこころの発達研究センター
友田明美教授
「学校の先生や施設の先生、私たちのような医療者と信頼関係を築きあげる、これが基本ですね。
心の成長をみんなで見守ってあげる、見届けてあげる、そういう作業が必ず必要です。」

 

愛着障害の少女が引き起こした事件 その後

愛着障害の問題を投げかけた広島の殺害事件から1年半余り。
事件を主導したとされる少女も、母親との愛着の再生を目指しています。
70通を超える母親との手紙のやり取り。
拒絶されていた母親は虐待をしてきたことを娘に謝り続けました。

 

 

母親からの手紙
“本当にごめんなさい。”

“ママの考え方がおかしかった。
今回のことがあり、あなたがどんな思いをしていたのかよく分かりました。”

 

どんなに拒絶しても手紙をよこしてくる母親。
今、少女の記す文面が少しずつ変わってきているといいます。

 

 

少女からの手紙
“私は今までママを傷つけることばかりしてきた、言ってきたなって思った。”

“10月17日、裁判所で泣いとる私をママが初めて背中をなでてくれた日。
17年間生きとって、初めてじかに伝わったママからの愛情なんじゃないかなと思った。”