自分を失敗しやすい状況に追い込んでしまう心理『セルフ・ハンディキャッピング』

皆さん!こんな行動に心当たりがありませんか?

テスト前になればなるほど、置いてあるマンガが読みたくなる。ついつい誘惑に負け、読んでしまう。読み続けてしまう。

 

課題や試験勉強に取り組んでいる人が、お金に困っているわけでもないのに突然アルバイトを始めたり熱中したりする。

 

もっと恋人とのコミュニケーションを取らなければいけない のに、話し合いが必要な状況なのに、何かと理由をつけて避けてしまう。

 

また、何かを始める前からこういうセリフを周りにアピールしていませんか?

「俺は/私はダメ人間だから、どうせ出来るわけないし~」
「昨日はマンガに熱中しちゃったから、テストできなさそうだわ~」
「二日酔いがひどいから、絶対プレゼン失敗するわ~」
「ほら私ってイケメン苦手だから、どうせうまくいくわけないし~」

 

『セルフ・ハンディキャッピング』

何かに取り組む前から、自ら「失敗しやすい状況」を作り出してしまう。また、自分から失敗しやすい状況を作っておいて、それを「失敗した時のための言い訳」としてアピールしてしまう。

 

たとえばテスト前、ゲームのやりすぎで寝不足。次の日、「ああ、昨日ゲームのやりすぎたせいで寝不足だ。今日のテストダメかも」

 

ゲームをやりすぎれば勉強する時間も減る。睡眠時間も減る。そんなこと少し考えれば誰だってわかる。それなのにゲームをやりすぎてしまい、寝不足。そして学校でクラスメートに「昨日ゲームをやりすぎた。寝不足だ。ダメかも」と言い訳。

 

このように「自分にとって不利なことを、わざわざ言ったり行動したりする」ことを、『セルフ・ハンディキャッピング』という。

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なぜ『セルフ・ハンディキャッピング』をしてしまうのか?

『セルフ・ハンディキャッピング』は、失敗した時にメンタルが傷つかないようにする自己防衛本能である。

 

人は「自分は優れている」「能力がある」と思っていたい。
だが失敗をすれば、この自尊心はいたく傷つく。

だから「調子が悪い」「勉強する時間がなかった」などと言い訳をする。自分の自尊心を守るために。傷つけないために。

 

しかも、自分からわざと“失敗の確率を高めるような細工”をしておけば、実際に失敗しても「自分の能力が低いせいではない」と言い訳ができる。

 

予防線を張っておくことで、たとえ失敗しても「これは自分の実力が出し切れなかったせいだ」「ちゃんとやっていればできたはずだ」と自尊心を守ることができる。

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もし不利な条件で物事がうまくいった場合は、「あれだけ不利な状況だったのに、自分は成功した!やっぱり自分はすごい!」「もっと時間があったら、もっと自分はできたんだ!」と自己愛を満たす材料が提供される。

 

『セルフ・ハンディキャッピング』がもたらす危険

セルフ・ハンディキャッピングは自我を防衛するための反応なので、適当な範囲で行っている限りは問題にはなりません。

 

しかし、過度のセルフ・ハンディキャッピングは学業や仕事などの正常な遂行を妨げることになります。

 

多くの研究で、セルフ・ハンディキャッピングする人は、しない人に比べて成功の確率が実際に下がっている。最初から言い訳を作ることで、必死さがなくなるからだと思われる。

 

こうした行為をほとんど無意識的に常套手段としている人たちは、いつまで経っても自分ときちんと向き合うことができない。

 

「失敗する」恐怖、「自分の能力が期待していたほどでないことに直面する」恐怖に負けて、本当に努力することでしか手に入れられない充足感、満足感、深い自己受容、潜在能力の引き出し、といったものを経験することもない。

 

いつまで経っても、「自分は本気になりさえすればすごいんじゃないか、でもそうでなかったらどうしよう…」という境地のまま、何か大きな飛躍を経験できずに時間を過ごしてしまう。

 

『セルフ・ハンディキャッピング』は、やればできる人たちが陥ってしまう

興味深いことに、こうした行為にでる人の多くは、能力はあり、きちんと努力すれば望んでいる結果を出せる人たちである。

 

でも『セルフ・ハンディキャッピング』をするほど、成功の確率は下がっていく。

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それなのにやらない子たちなんです。

『セルフ・ハンディキャッピング』を多用する人たちは・・・

 

『セルフ・ハンディキャッピング』をやめるために

他人にどう思われるか気にすること、セルフイメージにこだわることをやめよう

そもそも他人はあなたのことなどそんなに気にしていない。みんな自分のことで手一杯である。

 

自ら努力を放棄すれば、プライドは維持できるかもしれない。だがそれでは、いつまでたっても上には行けない。

 

人の目を気にせず、自尊心が傷つくことを恐れず、やるべきことをやりましょう。

 

実際にやってみるとわかるけれど、今まで恐れていたようなものは、実は幻想であって、実体のないもので、現実はそれほど怖くも悪くもないものだったりする。

 

本当に恐ろしいのは、努力しきれないライフスタイルを続けているうちに、好機を逃してしまう、ということ。

 

 全力を出した結果失敗したって、それは恥ずかしいことではない!

 

ときに失敗や挫折に直面し、傷ついたとしても、それを乗り越えられた成功体験こそが、自分を成長させてくれるもの。

 

成功体験を重ねていくことによって、自分の中に潜む恐怖や劣等感は克服され、自信を得ることができる!

 

努力に関する名言

努力だけでは、どうにもならないかもしれん。しかし、努力をしなければ、確実にこのまま。

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ハチミツとクローバー

 

努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!!

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はじめの一歩

 

人生における大きな喜びは、「君にはできない」と世間が言うことをやってのけることである。

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ウォルター・バジョット

 

でも『セルフ・ハンディキャッピング』は簡単にはやめられない。

それなら『セルフ・ハンディキャッピング』とうまく付き合っていけばいい

過度に落ち込んでしまわないように、セルフ・ハンディキャッピングでメンタルを優しく扱うのも時には悪いことではない。

(『セルフ・ハンディキャッピング』の有効利用!)

 

心身のバランスを考えながら、調子のいいときは「有言実行」、 調子が悪いときは「セルフ・ハンディキャッピング」といった具合に、自分の心とうまく付き合っていこう。

 

セルフ・ハンディキャップ“らしき”ことを言う人

実際の場面では、確固たる自信があるにも関わらず「練習してない」などと言ったセルフ・ハンディキャップらしきことを言う人も多数存在すると思われる。

 

彼らは能力の評価云々ではなく、ただ単に安定した対人関係の維持のためにそういう行動を取っている。

 

原因として「自信があるのはいいこと」とされる外国に比べ、日本では「謙遜はいいこと」とされている、という事実が挙げられる。

 

また対人関係の維持以外に、相手を油断させるための策略だとも考えられる。意識的・無意識的にこのような理由が働いて、自信のある時でも「自信がない」ようなことを言うのだと思われる。

 

たとえ失敗したとしても、

「精一杯がんばってきた」と言ったほうが潔いと思いませんか?

そして失敗してもそれをバネにがんばったほうがカッコいいと思いませんか?