「過度の一般化」思考が人に勘違いを抱かせる その思考が原因でうつ病になることがある

「過度の一般化」とは

『過度の一般化』とは、自分の個別的な経験を、一般的な事例や法則へと置き換えてしまう事です。

 

一部の出来事から、「すべて」に思考を広げてしまうことです。

 

「過度の一般化」具体例

・たった一回の失恋で「私なんかどうせ異性にモテない」と決めつけ、その後の行動に悪影響を与えてしまう

 

・数回、試験で悪い点をとっただけで自分は頭が悪いと思い込む

 

・友達に少し悪口を言われただけで、いつもその友達は自分を馬鹿にしていると思い込む。

 

以上のように、「以前そうだったから」との限定的な事例で、「どうせまたそうに違いない」と結論付けてしまいます。

 

そして、その結論をあたかも自然の摂理であるように絶対的に思い込んでしまいます。「いつもそうなる」、「すべてそうだ」と。

 

これが過度の一般化です。

 

「過度の一般化」とは、“認知の歪み”(日常生活に支障をきたすほどの不合理な考え方のこと)の一種です。

 

このゆがみのせいで現実を正しく認識できなくなってしまう。

 

実は人は、「ラク」だから、この思考をしている

極度に一般化してしまい、それ以上の行動をしないことで、必要以上に傷つく可能性のあることから逃げている状態といえます。

 

過度の一般化でよく使われる言葉

いつも

四六時中そうである筈がないのに、「私はいつも怒られる」、「いつだって失敗ばかりしている」など、"常に”そうであるかのように思い込んでしまう。

 

みんな・全員

「みんな私を嫌っている」「今の若者はみんなダメだ」…冷静になって考えてみれば、みんなが自分を嫌っていたり、みんなダメということはありえません。

 

全員が笑ってる。全員が馬鹿にしている。全員に勝てない。

 

絶対・きっと

「告白しても絶対にフラれる」「私なんか絶対幸せになれない」…過去のわずかな体験から、そう思い込んでいませんか?

 

「きっと馬鹿にされる」「きっと振られる」「きっと失敗する」

 

永遠に・一生

「僕は永遠に彼女ができない」

「私は一生彼氏ができない」

「私は永遠に結婚できない」

「僕は一生結婚できない」

「永遠にこのネガティブな性格は変わらない」
「一生このネガティブな性格は変わらない」

 

「過度の一般化」の危険性

過度の一般化は、「感情を倍増させる」

過度の一般化は、「感情を倍増させる」という特徴を持っています。

 

「自分はいつも失敗ばかりだ」と思っていれば自信喪失感が倍増しますし、「もう絶対にチャンスは巡って来ない」と考えれば悲壮感が倍増してしまいます。

 

一人の女性に振られただけなのに絶対に彼女ができないと思ってしまえば絶望で目の前が真っ暗になってしまいます。

 

たった一度の失敗でこれからもずっと失敗を繰り返していくんだと考えてしまえば意欲を失ってチャレンジすることをやめてしまいます。

 

極端な考え方は生きる意欲を失わせる可能性があります。絶望で身動きが取れなくなる可能性もあります。

 

できる能力があるのに、できずに終わってしまう

できる能力があるのに「ぜったいできない!」と負の思考回路に陥ることで、自分の可能性に蓋をしてしまいます。

 

可能性に蓋をしてしまったら手に入る可能性があったものさえ手に入らなくなってしまいます。

 

もし勇気を振り絞ってチャレンジしていたら価値あるものを手にいれられたかもしれないのにそのチャンスも不意にしてしまいます。

 

物事にはやってみなければわからないことが存在します。

 

でも、自分の固定観念が邪魔してその存在を否定してしまう。やったところでどうせ失敗すると否定してしまう。

 

そのせいでチャレンジする前にあきらめてしまう。やっていたら成功していたかもしれないのに。

 

正しい認識ができなくなる

誤った思い込みのまま世の中を見ていると、正しい行動の指針が得られません。

 

たとえばある男性のことを好きな女性がいたとします。でも女性は告白してもどうせ振られると思ってしまう。過去に一度振られたことがトラウマとなり、自分には彼氏なんてできないと思ってしまったためだ。

 

彼女は告白しないまま彼と疎遠になってしまう。

 

実は彼女が好きだった男性は彼女のことが好きだった。でも彼にもトラウマがあった。彼女と同じトラウマだった。そのせいで自分には彼女なんてできるわけないと思ってしまった。そのせいで彼女に告白できなかった。どうせ振られるにきまっていると思って。

 

もし、どちらかが勇気を振り絞って告白していれば2人はお付き合いすることができたでしょう。

 

でも2人にはその勇気がなかった。

 

極端な考え方、過度の一般化が原因が邪魔してその勇気を持つことができなかったのです。

 

この物語は僕の創作です。でも過度の一般化思考をしている人はこの物語のような人生を歩む可能性を秘めています。

 

中間を排除する、全か無か、白か黒か的な思考につながりやすい

「あの宗教の信者はみなテロリストだ。先のテロ行為の主犯があの宗教の信者だった。あの宗教の信者をみな弾圧しろ。」

 

「彼女にふられた。僕には男としての魅力がないんだ。きっと僕には一生彼女ができないに違いない。誰からも愛されることなく生きていくんだ」

 

以上の例のように、過度の一般化は、中間を排除する、全か無か、白か黒か的な思考につながりやすい。結果、行動も極端になることが多い。

 

過度の一般化によって、成功のチャンスを捨ててしまったり、一般的な社会生活さえ難しくしてしまったりします。

 

現実は概ねグラデーションでできています。過度の一般化が習慣化されていると、目の前の現実が何色なのか正しく判断できなくなってしまいます。

 

うつになりやすい人ほど、「過度の一般化」という思考をしてしまう

過度の一般化と、病気の「鬱」は深い関係にあるようです。

 

過度の一般化をすることによって、嫌なことが繰り返し起こっているように感じ、被害妄想的になってしまうためです。

 

「過度の一般化」思考から抜け出す方法

4つのキーワードに注意

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いつも、みんな、絶対、永遠に、という言葉。
その言葉に気をつける。

 

「いつも」「絶対に」「みんな」「永遠に」というような過度の一般化思考に陥っていると感じたら、事実のみをノートに書き出すなど、冷静になって考えてみましょう。

 

本当に絶対できないことなのか?本当にみんなが自分を嫌っているのか?という疑いを持ち、考えてしましょう。

 

情報を集め、自分の考えが正しいか検証してみましょう。

 

思考は言葉となり、言葉は行動に表れ、行動が習慣をつくり、習慣は性格になり、性格は運命になると言われています。

 

自分の思考をノートに書き、正しいかどうか検証してみましょう。

 

思考の間違いに気づくことができれば改善することが可能です。

 

習慣化してしまった思考パターンを改善するのは困難ですが、時間をかけ、改善する努力をすれば必ず治ります。

 

思考的習慣は後天的に身につけたものです。だから努力すれば必ず直ります。

 

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信頼できる人の声を聞く

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自分の頭の中だけで考えていると、気がつかないうちに過度の一般化思考に陥ってしまうことが多々あります。

 

信頼できる人に意見を伺い、客観的なアドバイスに謙虚に耳を傾けてみましょう。

 

運が悪かったと考えてみる

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失敗が二度三度続いてしまうことなど、よくあること。ただの偶然を一般化してしまい、そこから動けなくなるのはもったいないことです。

 

プロセスを変えてみる

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2度目のチャレンジであれば、過去に失敗した時と同じプロセスを踏むのではなく、違ったアプローチを考えてみましょう。

 

なぜ失敗したかを考え、少しずつ改善していけば、もっと失敗する確率も減る

 

どんな人も、毎回毎回失敗ばかりなわけはありません。成功事例も思い出したり、改善案を考えたりして前向きに考えてみましょう。

 

冷静に現実を見る目を養う

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現実は概ねグラデーションでできている。過度の一般化が習慣化されていると、目の前の現実が何色なのか正しく判断できなくなってしまいます。

 

正しい認識ができるようになれば、目の前の現実が何色なのか正しく判断できるようになれます。緑色の現実を見て、黒の現実だと思わなくなれます。

 

本を読んだり、他人の話を聞いたりして、情報を蓄え、現実を見る能力を養いましょう。