怒りのメカニズムと怒りをコントロールする方法

怒りのメカニズム

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「怒りのホルモン」といわれるノルアドレナリン

ノルアドレナリンとは、「怒りのホルモン」や「ストレスホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質の一つです。

 

ノルアドレナリンは、強いストレスを感じたときに分泌され

ノルアドレナリンは、ストレスを感じたときに分泌され、自律神経の一つである交感神経に働きかけ、覚醒、意識、意欲、不安を引き起こします。

 

たとえば、敵から身を守るべき場面などの直面すると人はストレスを感じるとこのホルモンが分泌され、血管が収縮、心拍数が上がって攻撃的な状態をつくります。ムカッとしたときには、無意識のうちに以上のようなメカニズムが体内で働いているのです。

 

ノルアドレナリンが分泌されたときの身体的な反応
・筋肉内の血流をと血糖値を上昇させる
・末梢血管を収縮し、血圧を上昇させる
・心臓の働きを活発にし、心拍出量を増加させる
・痛みに対して鈍感になる

 

ノルアドレナリンが分泌されたときの精神的な反応
・意識が覚醒し集中力が高まる
・気持ちが興奮し高揚感が高まる
・怒りと共に、不安も高まる
・普段以上に思考の回転が速くなる

 

ノンアドレナリンは、ストレスの原因に迅速に対処するために分泌される物質なのです。

 

なぜ怒りを抱くと人は攻撃的になるのか?

怒りはストレスの原因に対処するための感情です。怒りによって活動力を高め、迅速にストレスの原因に対処する。そのために人は怒りを抱くのです。つまり怒りは防衛本能が働いた結果、生じる感情だということです。

 

怒 りが人を攻撃的にするのは、自分にストレスを与えるものを迅速に攻撃をしかけ、無力化するためです。人が怒りを抱くと相手の欠点や弱点を探してしまう理由 は、欠点や弱点を攻めたほうが大きなダメージを相手に与えることができるからです。ダメージが大きいほど相手を無力化できる確率が高くなるからです。だから怒 りを抱くと人は相手の弱点・欠点を探してしまうのです。

 

怒りをコントロールする方法

1、ストレス耐性が低くなっていないか自己分析する

体調が悪いときは怒りやすい

体調が悪いときや、おなかがすいているとき、眠いとき、疲れているときなどは自律神経がバランスをくずしやすいので怒りやすくなります。

 

ストレスが溜まっているときも怒りやすい

仕事や勉強でストレスが溜まっていると怒りっぽくなります。

 

考えることによって理性を働かせる

『今日はどうもイライラするな』と思ったら、まずは自分の体調がどうなのかを考えましょう。そうすれば理性を働かせることができます。理性を働かせることができれば、自分を客観視することができます。自分を客観視することができれば、自分の行動をコントロールしやすくなります。

 

2、感情ではなく自分の行動をコントロールする

感情は頭の中でほとんど自動的に起きている目に見えない現象なのでコントロールが難しいです。でも行動は自分の意思が反映された目に見える現象です。「目に見え、自分の意思が反映された行動という現象」は「目に見えない、半自動的な感情という現象」よりコントロールがしやすいです。

 

なので自分の心身の状態を確認することで理性を働かしましょう。そして自分を客観視することによって感情よりコントロールしやすい行動をコントロールしましょう。

 

怒りを感じたあと、どんな行動をとったほうがよいのか?

 怒りの対象との距離を置く

感情が先走って、相手を攻撃してしまいそうなときは、一度相手との距離を置いてみましょう。いわゆる、一旦頭を冷やしてみるという行為です。

 

怒りの矛先が同じ職場の人間なら、トイレや給湯室に行ってみましょう。家族や友人なら、そこから離れ、公園など静かな場所に行ってみましょう。そこで怒りを静めましょう。ある程度怒りが静まったとき、怒りの原因について考えてみましょう。どうして自分が怒りを感じたのか?その怒りは正当だったか?自分の体調が悪かっただけではないか?相手がどの程度悪かったのか?などと考えてみましょう。その際、頭の中だけで考えるのではなく、メモ帳やスマホなどに書きながら考えてみましょう。

 

書いたほうが情報を整理しやすい

頭の中だけで考えるよりメモ帳やスマホに書きながら考えるほうが、情報を整理しやすいです。メモ帳を携帯し、いつでもどこでも書くことができる状態にしておけば、いつでもどこでも情報を効率よく整理することができます。効率よく整理することができれば、精神的に落ち着くことができます。

 

ただ一方的に相手が悪いと思い続けるのは精神的によくありません。なので怒りの原因、理由、正当性などを書きながら考えて精神を沈めることができるようになりましょう。たとえ相手が悪い場合でも、情報を整理することによっては精神を沈めることができます。「書く・考える・整理する」といった理性的な行動が精神を沈めてくれるのです。

 

3、相手の良いところを考えることも有効

怒りを感じている状態だとどうしても相手の悪いところばかり考えてしまいがちです。でも、その行為は火に油を注ぐのと同じです。自分の怒りをさらに燃え上がらせるだけです。そんな非生産的なことをするのは精神衛生的によくありません。

 

なので相手の悪いところを考えるより相手の良いところを考えてみましょう。相手の良いところを考えるという行為は生産的な行為です。相手の良いところを考えるということは相手のプラスの要素を探すということだからです。相手のプラス要素は自分にとってもプラス要素になる可能性があります。たとえば相手が優しい性格なら自分もその優しさの恩恵を受ける可能性があります。そういった自分にプラスになる可能性のある要素を相手の中から探してみましょう。あるいは過去の相手との良い思い出などを思い出してみるのも良いでしょう。

 

どんな人間でも探せば、美点を見つけることができるはずです。自分にとってプラスになる可能性のある美点があるはずです(なかったらごめんなさい)

 

相手の悪いところばかり考えると生じる問題

相手の悪いところばかり考えていると相手のことが嫌いになってしまいます。嫌いになるほどにその人と遭うのが嫌になります。その人との遭う頻度が低ければ、それほど問題にはならないかもしれません。でも、遭う頻度が高い、たとえば相手が会社の同僚、学校の同級生などの場合は遭いたくなくても遭ってしまいます。遭えば嫌な気持ちになります。遭う頻度が高いほどに嫌な気持ちになる回数も増えます。その気持ちはその人にとってストレスになります。ストレスは怒りの原因になります。つまり相手に遭うたびに怒りを抱いてしまう可能性があるということです。それは精神的に良い状況とはいえません。相手の悪いところばかり考えるとそういう精神的に良くない状況を作り出してしまう場合があるのです。なので相手の悪いところ探しはやめたほうがいいです。

 

現代はストレス社会

現代はストレス社会といわれています。つまり、ストレスを感じる頻度が高い社会だということです。ストレスは怒りの原因。つまり現代社会は怒りを抱きやすい社会だということです。そんな社会でわざわざ相手の悪いところ探しをして、ストレスを増やすのはナンセンスです。怒りを抱きやすくするだけです。「ストレスを増やし、怒りやすくなる生き方」より「ストレスを減らし、怒りにくい生き方」を身につけたほうが精神的に楽に生きることができます。

 

ストレス解消法を身につける

ストレスに強い心身を作ることも大事です。でもストレスを上手に解消することも大事です。自分に合ったストレス解消法を身につけましょう。

 

水を飲むと、ストレスが解消される!?

フランスでの実験

フランスで、普段1日に水を1.2リットル以下しか飲んでいない30人が被験者となり、実験が行われました。

 

実験方法は、水の摂取量を3日間にわたり、ほぼ倍の2.5リットルに増やすという簡単なもの。

 

実験結果

水分量を増やした被験者

被験者は「疲れを感じにくくなった」「気分が混乱しにくくなった」「気分が改善された」という実験結果が報告されたそうです。

 

水分量を減らした被験者

逆に、普段水分を多く摂取している22人の被験者に水の摂取量を減らす実験を行ったところ、「イライラした」「疲れやすくなった」「頭痛がした」といった報告が出たそうです。


なぜ水が気分を改善してくれるのか?

水分不足による脱水症状が起こると、肉体的、精神的に悪影響が起こります。今回の実験で被験者の気分が良くなった理由は、脱水症状が改善されたからではないかというのがある有識者の見解です(残念ながら正確な気分の改善理由はわかっていない)

 

1日に2.5リットル、グラスに8~10杯の水分摂取が推奨されていますが、日常的に運動をする人や、屋外で働く人は推奨量より多くの水分が必要です。もしかしたらストレスを感じている人の中には脱水症状の人がいるのかもしれません。

 

これから夏本番です。一年の中でもっとも水分を摂取しなければならない季節です。脱水症状によるストレス増加を防ぐため、こまめに水分補給をしましょう。

 

感情的になったときも水を飲むと心が落ち着くと言われています。生命保険会社のマニュアルにも感情的になったお客には水を勧めるようにというセオリーがあるそうです。感情的になったとき、水を飲むことも有効な手段かもしれません。