事故急増…エスカレーターの片側歩行が招く問題

f:id:kanifkdlljdl:20161019125119j:plain

「エスカレーターの片側歩行はやめて」

「エスカレーターの片側歩行は危険だからやめて」――。読売新聞が報じた記事がネット上で話題になっています。

 

エスカレーターの片側歩行は、急ぐ人のために東京は右、大阪は左を空ける習慣が定着していますが、業界団体などが事故防止のため、「歩かない」「片側を空けない」と求めていることは意外と知られていません。記事は、旅行者が増える夏休み期間中、鉄道各社などもルールの徹底を改めて呼び掛けているという内容です。

 

消費者庁によると、2011~13年の3年間、東京都内だけで計3865人がエスカレーターの事故で緊急搬送され、その大半が転倒や転落によるけがだったそうです。「歩いて上っていたところ、バランスを崩して転倒」「上ってきた人につえに接触されて転倒」といったケースもあり、同庁は「エスカレーターで歩くとバランスを崩すだけでなく、他の人に接触して事故になる恐れがある」としています。

 

昇降機メーカーでつくる日本エレベーター協会によると、エスカレーターは歩かないことを前提に設計されており、「立ち止まって手すりにつかまる」が正しい乗り方。「片側を空ける必要はない。手が不自由で特定の側を空けるのが困難な人もいる」と説明しているそうです。

引用サイト:「エスカレーターの片側歩行はやめて」…知ってる?知らない? : まとめ読み「NEWS通」 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 

 

エスカレーターの片側歩行が定着している

急ぐ人のために東京は右、大阪は左を空ける習慣が定着しています。この習慣は正しい習慣ではありません。事故率を高める習慣です。

 

業界団体は事故防止のため、「歩かない」「片側を空けない」ことを推奨しています。

 

f:id:kanifkdlljdl:20161019112643j:plain

「エスカレーターで歩いたり、走ったりしないでください」。このような注意喚起の掲示しているところもあります。にもかかわらず「片側を空ける」という習慣は今も続いています。

 

エスカレーターの片側歩行が原因の事故・事件・問題

●エスカレーター事故の統計

朝日新聞が報じた東京消防庁の統計によると、エスカレーター事故で救急搬送されるケガ人が増えているという。2012年は前年より93人増の1289人で、2013年は1380人、2014年は1443人だった。

 

●エスカレーター事故の事例

子供やお年寄りに“追い越しレーン”の人がぶつかったり、酔った人が足を踏み外したり、といった事故が発生している。「歩いて上っていたところ、バランスを崩して転倒」「上ってきた人につえに接触されて転倒」といった事故もあった。

 

武蔵小杉駅が自宅の最寄り駅だという、都内で働く男性会社員に話を聞いたところ、事故があったエスカレーターはやはりいつも歩行している人が大量にいるという。それほど長くないエスカレーターのため、急いでいる時はかけ上っていくような人もいるだろうとのことだ。

 

エスカレーターの標準的な勾配は30度で公共の階段よりも急。ステップの高さや奥行きも大きいのでつまずきやすい。さらに狭く密集したエスカレーターでは、ひとつの事故が周囲を巻き込んでしまうことも少なくありません。ドミノ倒しのように人が倒れる事故が発生する可能性があるということです。朝のラッシュ時など急いでいる人が多いときにはそのような事故が起こる可能性が高まります。

 

●エスカレータ事件の事例

2012年には渋谷駅のエスカレーターで男性二人の間でトラブルとなり一人が刺される事件も起きている。

 

右側に立っている人に対し「どけ」「邪魔だ」と怒鳴る人を見かけたことがあります。そういう人がいるから上記のような事件が起きるのではないでしょうか。

 

●エスカレータ歩行が原因の可能性がある事故

 1日の乗降客数が30万人以上にものぼると言われる武蔵小杉駅(神奈川・川崎市)で2014年1月8日朝、上りエスカレーターが急停止、逆走するという事故があった。

 

原因はまだわかっていないが、一因に「エスカレーター歩行」が考えられると指摘されている。エスカレーターは立ち止まっての利用を前提に安全基準が定められていて、「歩行」は本来「目的外使用」なのだが、利用者にはあまり知られていないのが現状だ。

 

14年1月9日放送の情報番組「モーニングバード!」(テレビ朝日系)では、畑村創造工学研究所・危険学プロジェクト研究統括の手塚則雄氏に話を聞いていた。手塚氏によると、エスカレーターの予期しない故障の原因の一つに「エスカレーター歩行」があるという。多くの人が同じタイミングで足踏みすると、複数の振動が同時に起こることで衝撃が急激に増大する「共振」という現象が起こる。この衝撃がエスカレーターの寿命を縮めているというのだ。

 

 参考サイト:「エスカレーター歩行」が予期せぬ故障の原因 名古屋地下鉄では10年前から「歩行禁止」呼びかけている : J-CASTニュース 
 

 業界団体は以前から注意喚起している

●「手すりにおつかまりください」ステッカーで歩行者減少

事故があった武蔵小杉駅に乗り入れているJR東日本では、鉄道会社など計32社と共同で定期的に実施している「エスカレーター『みんなで手すりにつかまろう』キャンペーン」のポスターを、各駅の判断でキャンペーン期間終了後も掲示したり、駅が独自で作ったポスターを掲示したりしている。ただ立ち止まっての利用を強制はしておらず、今後呼びかけを強めていくという考えも現時点ではないとのことだ。

 

東京メトロでは「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンに参加しているほか、一部の駅で、高低差が10メートル以上ある改札内のエスカレーターと動く歩道の手すりに「手すりにおつかまりください」と書かれたステッカーを貼っている。12年3月にエスカレーター4基でこのステッカーを試験的に導入したところ、歩行率が52%から20%に減少したと公表している。

 

●「歩行禁止」を呼びかけているが、歩行者はあまり減っていないのが現状

名古屋市営地下鉄は、04年7月から全国でいちはやく「歩行禁止」を呼びかけているが、歩行者はあまり減っていないのが現状だという。ただ、以前は「右側を空けるのが当たり前」と考える利用客が多く、右側に立っている人に対し「どけ」「邪魔だ」と怒鳴るような人もいたが、呼びかけを始めたことで、右側に人が立っていても「急いでいる自分が通してもらう立場だ」と遠慮するようになった、という意識改革があったようだ。これまではエスカレーターの側壁にポスターを掲示していたが、より見やすいように天井からぶら下げるなど、掲示方法の改善を行っている。

 

07年秋から呼びかけを始めた横浜市営地下鉄でも、やはり歩行者はあまり減っていないようだ。エスカレーターの側壁の張り紙や駅構内の放送などで、「マナーを守るようお願い」を続けていくとのことだ。

 

都営地下鉄では各駅に「エスカレーター内の歩行は、思わぬ事故のもとになりますのでご注意いただきますようお願いいたします」というポスターを掲示しているが、公式サイトでは「最終的にはマナーの問題ですのでお客様のご理解とご協力をお願いいたします」と書かれている。各社対応に苦慮しているというのが実態のようだ。

 

業界団体は注意喚起によって歩行者の数は減った。でも、まだ多くの人が歩行している。なぜ危険とわかっているのに歩行してしまう人がいるのか?

1、急いでいる

世の中には会社に遅れないように、学校に遅れないように、待ち合わせに遅れないように急いでいる人がたくさんいます。特に朝のラッシュ時などはそのような人が増えます。そのような人たちは危険とわかっていても急いでいるためエスカレータを歩いてしまう。

 

●歩きながらスマホを弄っている人もいる

エスカレータを歩きながらスマホを弄っている人がいるそうです。自動車を運転しながらスマホを弄っている人。自転車に乗りながらスマホを弄る人。そしてエスカレータを歩きながらスマホを弄る人。どれも大事故を引き起こす可能性のある行動です。

 

2、健康志向で歩く人が増加

健康志向が高まり、スマホなどの健康アプリも手伝って、エスカレーターに乗っている時でも、立ち止まらず上ることによってカロリー消費量を高めようという人が増えている。

 

3、いらいらしている人の増加

仕事や勉強などでいらいらしている人が増加しています。そのためじっとエスカレーターに乗っていることにできずついつい歩いてしまう人がいます。さらにいらいらしているとちょっとしたことでもカッとなりやすくなります。そのため歩行の邪魔をされると暴言などを吐きやすくなります。

 

どうすればエスカレータを歩く人をゼロにできる?

法令ではエスカレーターの乗り方について明確に定めておらず、現場や個人の判断に任されているのが実情です。現段階では業界団体がエスカレータの乗り方を強制することはできない状態です。

 

法律できちんとエスカレータ歩行禁止という法律を制定すれば歩行者は減るはずです。でもそんな法律を制定しても残念ながら自動車のスピード違反がなくならないようにエスカレータ歩行違反もなくならないと思います。

 

エスカレータ歩行を無くすには、すべての人がエスカレータを歩くことは危険だと認識し、歩かない習慣を身につける方法しかないと思います。でもそれも不可能なことだと思います。どんなルールを作っても違反する人は必ず現れるからです。

 

ではどうすればエスカレータ歩行をゼロにすることができるか?答えは簡単です。エスカレータの幅を狭くすればいいのです。人と人がすれ違えるだけのスペースがあるから歩く人が出没するんです。でも人と人とがすれ違うスペースを無くせば歩きたくても歩くことはできません。片側歩行をゼロにしたいならこの方法しか僕はないと思います。

(この方法を使っても利用者を掻き分けて上り下りする人が現れる可能性はありますが・・・そう考えるとエスカレータ歩行をゼロにするのは不可能な気がする。でも上記の方法を使えば確実に歩行者の数を減らすことができると思います)