不眠症の種類・原因・対策と睡眠薬使用の身体的精神的リスク

日本人の5人に1人が不眠症

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・日本では実に5人に一人(全体の20%)が不眠症。

・成人の約1/3が不眠症。

 

不眠症の種類

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以上のような不眠症が存在しています。そして不眠症患者全体の5%の人がこれらの不眠症改善のため睡眠薬を飲んでいます。

 

睡眠薬の効果

睡眠薬は効果的です。

 

かつては睡眠薬の知識が乏しく、大量服用による自殺などの使い方の問題が多かったため、睡眠薬使用に対する偏見があり、専門家も安易に睡眠薬を勧めることができず、使用する人がそれほど多くありませんでした。

 

しかし、時代の流れとともに睡眠薬に対する偏見も薄れたため使用者が増え、さらに医師が処方する医療用医薬品の睡眠薬だけでなく、一般用医薬品(大衆薬)の睡眠改善薬(市販睡眠薬一覧 )も増えたことから睡眠薬利用者が驚くほど増えました。

 

確かに睡眠薬は効果があります。ひどい不眠症の人にとってはなくてはならない薬だと思います。

 

でも睡眠薬は効果があっても薬です。使い続ければ、副作用による問題が生じます。

 

睡眠薬使用の問題

1、睡眠薬の依存性

睡眠薬の使用頻度の多い人は薬の効果が高いです。でも使用頻度が多くなるにつれ、その効果は低下していきます。人の体には薬の効果を低下させてしまう性質があるからです。その性質を耐性といいます。薬剤耐性 - Wikipedia 

 

以前と同じような効果を得るために薬の量を増やす人がいます。その方法で一時的に以前と同じ効果が得られる場合があります。でも人の体には耐性があるため、薬を使えば使うほどその効果が低下してしまいます。効果が低下すると薬の量を増やす習慣のある人はさらに薬の量を増やしてしまいます。

 

睡眠薬はなんの害もない薬ではありません。薬である以上、なんらかの副作作用があります。その副作用は薬の量が増えるにつれ、強くなっていきます。

 

●睡眠薬の副作用

・依存性がかなり強い

・肝臓に負担がかかる

・睡眠薬の持つ筋弛緩作用による脱力感

・頭重感や倦怠感

・注意力、集中力、意欲の低下

・精神不安定が増す

 

睡眠薬は依存性の強い薬といわれています。そのため一度、睡眠薬依存に陥るとなかなか睡眠薬をやめることができなくなってしまう場合があります。そうなれば、睡眠薬の副作用による体的・心的疾患になるリスクが高まります。

 

さらに睡眠薬依存に陥った人が急に薬をやめると離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こります。不眠、不安、イライラ、焦燥、頭痛、吐き気、抑うつなどです。そのため薬をやめるのが苦痛になり、再び薬を服用してしまう場合があります。離脱症状の苦痛から逃れるために睡眠薬を服用する習慣の身についてしまった人はさらに睡眠薬への依存度が高くなってしまいます。不眠を解消するために睡眠薬を服用し、離脱症状の苦痛に苛まれないために睡眠薬を服用するとなるとその依存度はただ不眠症を解消するために服用するときより高くなってしまいます。

 

2、使用歴が長いほど、認知症になるリスクが高くなる

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与されている高齢者は、投与されていない高齢者と比べて43~51%ほどもアルツハイマー型認知症になりやすく、ベンゾジアゼピン系の使用量が多く、使用歴が長いほどアルツハイマー型認知症になるリスクが高くなることをSophie Billioti de Gage氏らが、2014年9月にBMJ誌にて報告しました。

 

多くの高齢者を診療してきた医師も、認知機能障害のある方に多種・多用量のベンゾジアゼピン系使用歴のある確率が高いと言っています。

 

●高齢者の睡眠薬利用のリスク

睡眠薬には「脱力」「ボーッとする」「注意力・集中力の低下」などの副作用があるため転倒のリスクも高まります。骨密度の低下した高齢者では転倒によって、骨折を発症し、寝たきりになってしまうリスクも高まります。

 

かといって睡眠薬を急に止めてしまうと反跳性不眠で眠れなくなってしまったり、眠れない日が長く続くと、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まったり、うつ病や不安障害といった精神疾患を誘発するリスクも高まります。

 

睡眠薬を服用しすぎないためにはどうしたらよいか?

1、専門家に相談する

薬剤師や医師に相談するのが適切な方法だと思います。

 

自己判断だけで服用すると依存症に陥る可能性が高くなります。依存症にならないためにも信頼できる薬剤師や医師に睡眠薬服用の相談をしましょう。

 

依存症は治すのが難しい病気です。依存症になる前に専門家の意見を聞き、適切な量の睡眠薬を服用できる知識を身につけましょう。

 

●専門家に頼らないリスク

専門家に相談せず、販売されている薬を購入し続けていると、プラセボ効果(プラシーボ効果 )の薬や副作用の強い薬を購入してしまう可能性が高くなります。

 

今はネットでさまざまなものを手軽に購入することができる時代です。薬もそのひとつです。ネット上で販売されている薬の中には効果の疑わしい薬が数多く販売されています。普通の人はそんな怪しい薬を購入しません。でも、不眠症によって正常な精神状態ではない人はそんな怪しい薬を購入してしまうリスクがあります。不眠症が酷い人ほどそのリスクが高くなります。

 

その怪しい薬が副作用が強い薬だった場合、深刻な問題が生じる場合があります。そんな問題に悩まされないためにも睡眠薬を服用したいと思ったときは、ネットなどで安易に睡眠薬を購入するのではなく、専門家に相談しましょう。

 

2、不眠の原因を知る

不眠症の原因を知れば、不眠を改善する方法を見つけやすくなります。

 

●6つの不眠症の原因

1、身体的要因・・痛み、かゆみ、咳、アトピー、疲労など
2、生理学的要因・・体内時計の乱れ、生理不順、自律神経失調症など
3、環境的要因・・騒音、温度変化、地震、体に合わない寝具など
4、心理的要因・・緊張や興奮、心理的ストレス、悩み、不安
5、精神医学的要因・・うつなど精神障害、幻視幻聴などの幻覚、
6、薬理学的要因・・薬の副作用、アルコール、カフェイン、ニコチンなど

 

不眠の原因はひとつとは限りません。複数の原因のせいで不眠になっている場合もあります。

 

●さらに不眠症の原因を紹介

ねむろうという意識が強すぎる

不眠症に苛まれている人は眠ろうという意識が強い。あまり強く意識しすぎると神経が興奮してしまい、なかなか眠れなくなってしまいます。眠れない時間がさらに続くと焦りが生じ、さらに神経が興奮してしまい、さらに眠れなくなってしまいます。

 

眠れないときには無理に寝ようとせず、オーディオブックや音楽を聴いたり、軽いストレッチなどの運動をしたり、気軽にできることをしましょう。お腹が空いている場合は眠れないストレスを緩和するためにも胃に優しい食べ物を摂りましょう。

 

眠れないというストレスを感じているときに軽いストレッチなどの運動をするとそのストレスを解消することができます。運動だけでは退屈という人は音楽を聴きながら運動をしてみましょう。

 

不眠症改善ストレッチ動画

 

夜のヨガ動画(入眠しやすい状態を作ろう)

 

眠れないときにおすすめの音楽動画

 

眠れなくても目を閉じて横になっているだけでも脳や肉体を休めることができます。なので眠れないからといって「早く眠らなくては」と考えるのではなく、目を閉じて横になっているだけでも脳と肉体は休めることができると考えてみましょう。

 

眠るときはなるべく不安や怒りを抱くようなことを考えない習慣を身につけましょう。不安や怒りなどのネガティブな感情は交感神経を活性化させ、脳や体を眠りから遠ざけてしまいます。考えるという行為は習慣によってある程度はコントロールすることができます。寝る前はネガティブなことを考えるのではなく、ポジティブなことを考えるようにしましょう。ポジティブなことを考えることを続けていればいずれその行為は習慣となります。ポジティブなことを考える習慣が身につけば、寝るときに不安や怒りなどのネガティブな感情に苛まれる回数が減るはずです。

 

不安や怒りなどのネガティブな感情のためなかなか眠れなくなってしまった場合は無理して眠ろうとせず、そのストレスを音楽や軽い運動などで軽減・解消したあと、再び横になりましょう。