冷凍メンチカツからO157が検出された! O157とは?157の特徴と対処法と予防法

冷凍メンチからO157 21人感染、子供2人重症 神奈川

神奈川県は1日、県内の1~79歳の男女21人が腸管出血性大腸菌O157に感染したと発表した。21人は全員、同県平塚市の食品会社「肉の石川」が販売し、賞味期限が来年2月26日の冷凍メンチカツ「和牛・相模豚メンチ肉の石川」を食べており、腹痛や下痢などの症状を訴えていた。

 

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メンチカツからO157が検出され、感染した21人のうち5人から検出されたO157と、遺伝子パターンが一致。県はメンチカツを原因とした集団食中毒事案と断定した。県保健福祉局によると、8歳の男児と女児が入院。少なくともこの女児と5歳の男児の2人が重症だったが、5歳の男児は現在、回復している。

 

このメンチカツは神奈川、千葉両県のイトーヨーカドー計26店舗に2010個が販売されていた。イトーヨーカドーは賞味期限が異なっている製品についても自主回収を進めている。

冷凍メンチからO157 21人感染、子供2人重症 神奈川 - 産経ニュース 

 

食肉加工大手「米久」が冷凍メンチ自主回収 一部にO157検出

食肉加工大手「米久」(静岡県沼津市)は6日、同社が販売した冷凍メンチカツから腸管出血性大腸菌O157が検出されたため、商品を自主回収すると明らかにした。消費者1人が腹痛を訴えていたという。

 

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米久によると、O157が検出され、回収を始めたのは「ジューシーメンチカツ」(14個入り、420グラム)で、対象は約2万パック。同じ製造ラインで作られた「クリーミィーコロッケ」(同)約3万パックなども回収する。いずれも同市の食品製造会社「タケフーズ」に製造委託していた。 5日に保健所から「体調不良を訴えている消費者がいる」とタケフーズに連絡があった。全国のスーパーなどに流通しており、既に出荷先から在庫の回収を始めたという。

 

米久では「冷凍庫を確認し、見つけたら食べずに連絡してほしい」と呼びかけています。電話での問い合わせは米久お客様相談室で、平日の午前8時から午後5時まで受け付けていて、番号は0120-409-109です。

ソース:また加工食品でO157 先月の集団食中毒と同じ製造元 | NHKニュース 

 

O157とは?

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O157(オーいちごなな)は、O抗原が157番の大腸菌で、一般には腸管出血性大腸菌O157:H7(Escherichia coli O157:H7)のことを指します。

 

大腸菌のほとんどは無害ですが、なかには下痢を起こすものがあり「病原性大腸菌」と呼ばれています。O157は「病原性大腸菌」の代表的な細菌です。

 

死亡者を出すような毒性の強い大腸菌は、正確には「O157:H7」と分類されています。大腸菌は菌体の周囲に鞭毛(べんもう)があり、菌体と鞭毛の抗原の種類によって分類されています。菌体抗原を“O”で表し、鞭毛抗原をHで表します。「O157:H7」は、157番目のO抗原と、H7というH抗原を持っているという意味です。

 

●O157を有名にした事件

日本では1996年(平成8年)5月28日に岡山県邑久郡邑久町(現在の瀬戸内市邑久町)の学校給食に起因するO157食中毒事件を、岡山県保健福祉部環境衛生課が発表した際に、マスコミを通じて名称が知られるようになった。

O157 - Wikipedia

 

O157の特徴

●感染力が非常に強い

O157の感染力は非常に強く、100個程度のO157が身体の中に入っただけでも、病気を起こしてしまいます(多くの食中毒では、100万個以上の菌が身体の中に入らないと食中毒は起こりません)

 

●毒性が強い
この菌は、大腸で増殖するときに、「ベロ毒素」と呼ばれる毒素を作り出します。特に、体の抵抗力の弱い5歳未満の乳幼児や高齢者は、腎臓や脳などに重い障害を生じ「溶血性尿毒症症候群(HUS)」を引き起こすことがあります。

 

●O157の生存条件・増殖条件

1、水の中、土の中で数週間~数ヵ月間生きています。
2、低温に強く、冷凍庫内でも生きています。
3、酸性に強く、口から入ったO157の大部分は胃の酸にも負けずに生き残ります。
4、熱には弱く、75℃1分間の加熱で死んでしまいます。
5、増殖は、温かく栄養分と水分のあるところで盛んになります。清潔、乾燥、低温を保つことで増殖を抑えることができます。身体の中では大腸で増殖します。

 

 ●O157の感染経路

感染経路は、汚染された飲食物を摂取することによっておこる経口感染です。

 

感染した人から人へ感染しますが、咳やくしゃみなどでは感染しません。

 

感染には以下の経路があります。

1、直接感染

生肉(特に牛肉)、水、生牛乳、野菜等を介しての感染します。

 

2、二次感染

患者や保菌者の便や、細菌が付着した手で、口に触れることによって感染します。
塩素消毒されていない簡易プールなどでの集団感染も見られます。


※O157感染症は、二次感染が多い。

 

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●O157感染症が起こりやすい時期

食中毒は、ふつう気温が高くなる初夏から初秋にかけて発生しやすくなります。
この時期に食中毒が多いのは、気温が食中毒菌の増殖に適しているからです。しかし、O157の感染力はふつうの食中毒菌より強く、菌がそれほど多くなくても(100個程度で)、病気を起こします。そのため、O157感染症は、他の食中毒に比べて気温の低い時期にも発生しています。

 

 

●O157の潜伏期間と感染期間

潜伏期間とは、菌が混入した飲食物を摂取してから、感染症が発症するまでの期間です。潜伏期間内は無症状です。


O157感染症は、2~9日(多くは2~5日)の潜伏期間の後、発症します。

 

感染期間とは、菌に感染し、その菌が体の中から完全に消えるまでの期間のことです。

 

感染期間中は、便中に菌が排泄されている間は人にうつる可能性があるので注意が必要です。

 

症状が無くなった後も、1~2週間は腸の中に菌が残り、便の中に出てくるため、感染予防を継続することが大切です。

 

●O157の症状の経過

0157に感染(無症状)

潜伏期間(無症状:2~9日)

腹痛、下痢、発熱(多くは37度台)

 

症状が悪化すると激しい腹痛、血便,合併症(溶血性尿毒症症候群(HUS)、脳症)などに苛まれることがあります。

 

●O157の治療は病院でしてもらいましょう

下痢止めは、毒素の排泄を遅らせ、症状を悪化させるため、市販薬を自己判断で使用するのはやめましょう。

 

ひどい下痢が続く場合が必ず病院に行き、診断してもらいましょう。そうすれば症状が悪化するリスクを下げることができるし、二次感染のリスクも下げることができます。

 

O157感染症の治療の基本は、安静、水分補給、消化しやすい食事の摂取などです

 

治療は医師の判断により抗菌薬(抗生物質)を使用します。

 

O157の予防法(一次感染予防法)

1、食品は鮮度に注意する

食品は鮮度の良いものを選び、調理後もなるべく早く食べきりましょう。

 

保存は、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下にすると菌の繁殖を遅くしたり食い止めたりできます。ただし、保存していても、なるべく早く調理して食べきるようにしましょう。

2、食肉は75℃で1分間以上の加熱

特に生肉には注意し、中心部まで75℃で1分以上加熱するようにしましょう。

 

焼肉やバーベキューの時などにも十分加熱をすることが重要です。

 

電子レンジを使う場合は、時々かき混ぜ、ムラがないように75℃で1分間以上加熱しましょう。

3、野菜もよく洗い、生肉とは分けて切る

野菜からの感染にも注意が必要です。生で食べる野菜は、流水で良く洗いましょう。

 

また生の肉や魚を切った後に、その包丁やまな板を洗わずに、野菜や果物などを切ることはやめましょう。

 

4、調理器具の消毒

台所は清潔にし、まな板、包丁、ふきん、たわし、スポンジは熱湯消毒し、時々は消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムなどの漂白剤)に漬けて、こまめに消毒しましょう。

 

O157の予防法(二次感染予防法)

1、手洗いの習慣

帰宅時、調理前や調理中、食事の前、トイレの後、動物に触れた後などには、必ず石けんで手をよく洗うことです。


指や爪の間、手首までしっかり30秒以上かけて洗いましょう。

2、接触する場所の消毒

トイレや洗面所の取っ手、手すり、ドアのノブ、床、玩具など、家族が接触するものはこまめに消毒用アルコールで消毒しましょう。


3、タオルや衣類の共有は避ける

患者とタオルや衣類の共有は避けましょう。

 

洗濯は患者が使用した衣類とは別に、家庭用漂白剤に漬けてから洗濯しましょう。

4、入浴は家族と一緒は避ける

他の家族と一緒に入ることは避け、患者が下痢をしている時はシャワーだけにしましょう。


風呂の水は毎日替えるようにし、バスタオルも共有しないことです。


5、簡易プールは水を交換する

公用プール、温泉、公衆浴場等など、消毒の安全管理ができている場合は、過剰に心配される必要はないのですが、家庭用のビニールプールなどを使う時は、他の乳幼児との使用は避け、使うごとに水を交換しましょう。

6、おむつ交換は処理が大切

おむつの交換はなるべく同じ場所で行い、使い捨ての手袋を使ってしっかりビニール袋に入れて処理しましょう。


汚物処理の後は、必ず石鹸で手を洗い、うがいもしましょう。