「過剰な完璧主義」という心の病を治す方法・・・「正当な自己評価をすること」と「ハードルの高さを見極めること」

過剰な完ぺき主義とは?

常に完璧を目指してしまう

過剰な完璧主義とは、どんな状況でも完璧な過程や結果を目指す考え方・精神状態のことです。

 

野球なら常にホームランを打とうとします。ゴルフなら常にバーディーをとろうとします。マラソンなら常に世界記録と樹立しようとします。登山なら常にエベレスト登頂しようとします。それが過剰な完璧主義者の精神状態です。どの目標も達成不可能です。でも、過剰な完璧主義者はその実現不可能な目標を目指してしまいます。不可能を可能にしようと努力してしまいます。それが過剰な完璧主義者の精神状態です。

 

過剰な完ぺき主義者には、重要度の低い活動や娯楽であっても、自分の最高峰・理想を作り追い求める傾向があります。たとえばカラオケでも100点を目指してしまいます。温泉旅行の卓球大会でもオールストレート勝ちでの優勝を目指します。軽い気持ちで目指すのではなく、本気で目指します。

 

完璧ではない結果では満足できない

テストでは99点では満足できない。音楽では音程を一音でも外したら満足できません。校内マラソン大会でも新記録での優勝を狙います。体の状態が良くなくても、家族に不幸があっても優勝を狙います。それが過剰な完璧主義者の精神状態です。妥協というものができない性格なのです。

 

さすがに上記で上げたような過剰な完璧主義者はほとんどいないと思います。でも、完璧主義がひどくなると上記のような完璧主義に陥る可能性があります。上記のような過剰な完璧主義に陥れば常につらい努力をするようになってしまいます。そしてその努力が報われる可能性はほとんどゼロです。完璧主義はひどくなればなるほど報われる可能性がゼロになるのです。完璧を目指すということはそれくらい過酷なのです。

 

多かれ少なかれ人には完璧主義の傾向がある

多かれ少なかれ人には完璧主義の傾向があります。適度な完璧主義は無理のない生き方ができるが、過剰な完璧主義は無理だらけの生き方になってしまいます。無理を続ければ肉体も心もボロボロになってしまいます。そうならないためには無理のない完璧主義を身につける必要があります。

 

完璧主義のまったくない生き方は危険です。

多くの人に迷惑をかける可能性があるからです。たとえば医者。手術のとき60%のできでいいやという姿勢で手術をされたらたまったものではありません。手を抜けば抜くほど失敗するリスクが高くなるからです。手術をする医者には失敗するリスクを限りなく0に近づける義務があります。その義務を放棄することは許されません。(そんなことをすれば医療ミスで訴えられます)限りなくミスするリスクを0にするということは限りなく完璧に手術を行うということです。そういう完璧さを医師は求められています。他の職業の人だって多かれ少なかれ医師と同じような完璧さを求められえる場合があります。

以上のように完璧主義は社会人にとって必須の考え方です。

 

でも、そのような完璧主義を常に求められているわけではありません。仕事の中にはそれほどの完璧さを求められていない仕事もあります。

完璧主義者の人は完璧さを求められていない仕事も完璧にこなそうとしていまいます。そんな生き方をしていたら将来、心と体を確実にこわしてしまいます。そうならないためには、どの程度の完璧さを求められている仕事なのかを把握する能力を磨く必要があります。

 

完璧主義を治すための方法

「~しなければならない」という口癖をやめる

・日常的に「~ねばならない」という発言ばかりしていると、心にストレスをためこみやすい。

 

「ねばならない」から脱するための方法
 1、まず、自分の考え方の「クセ」に気づけるようになる
 2、「ねばならない」の考えが浮かんだら、

「別の捉え方があるのでは?」ともう一度考え直してみる。

こうだったらいいなくらいに軽く考えてみる

 3、身心に疲れをためすぎないよう自分の限界を知る
 4、自分の気持ちを、親しい人に打ち明ける習慣を身につける
 5、しっかり睡眠をとって、生活のリズムも大切にする


他人の悪口・噂・評価を気にしない

ある種の完璧主義の人というのは、自分の価値に自信が持てないために、他人の評価を求めてしまいます。言い換えれば自分の価値に自信のない人は、他人の価値観に合わせて生きていることになります。その生き方は権力者の顔色を伺って生きている奴隷に似ている部分があります。他人の奴隷になってはいけません。自分の人生は自分のためにあるものなのですから。

他人の価値観に合わせる生き方をやめるには自分の価値を自分で認める必要があります。どうすれば自分の価値を自分で認めることができるようになれるのか?その方法をいくつか紹介したいと思います。

 

自分の価値を自分で認める方法

自分で自分を評価する

自分の評価できる部分を見つけてほめてあげてください。

どんなことでもかまいません。「早起きできた」でも「会社に遅刻しなかった」でも「無事仕事を終えた」でもいいです。とにかく普通に出来たことでも自分をほめてあげてください。あほらしいと思っても続けてみてください。続けているうちにアホらしいとも思わなくなります。自分を褒めることが当たり前になります。当たり前になったということは褒めることが習慣化されたということです。

その習慣が身につけば、自己批判する時間が減ります。自己批判の時間が減るということは重要です。なぜなら完璧主義者の人は自己批判の時間が普通の人より多いからです。人は自己批判の時間が多くなればなるほど自信を失う可能性が高くなります。自己批判という好意は自分のミスや欠点と向き合う時間なのですから、その時間が増えれば自信を増えるリスクが上がるのは当然のことです。

そんな時間を少しでも減らせば自信を失うリスクも必然的に減ります。もちろん、自己批判の時間も人の成長には必要不可欠です。でも、過剰な自己批判は心にも体にも有害です。なので、自己承認をすることで自己批判する時間を減らす。それを繰り返していけば過剰な完璧主義が治っていくはずです。

それに自己批判の時間を減らすだけに自己承認するわけではありません。自分を正当に評価する能力するためにも自己承認という行為は有効な行為なのです。

自分のことを正当に評価する能力を身につけましょう。他人は気分によって評価を変える可能性があります。でも、自分なら気分で評価を変えない冷静な目を身につけることができます。評価を他人に依存しないでください。自分で自分を正当に評価できる人間になってください。

 

自分を褒めることができる人は他人も褒めることができるようになる

自分を上手に褒めることのできる人は他人のことも上手に褒めることができるようになります。ほとんどの他人は褒められれば嫌な気分にはなりません。でも批判をされればほとんどの人が嫌な気分になります。批判的な目で見られても嫌な気分になります。完璧主義な人は他人にも批判的な傾向があります。それを感じ取った他人はその完璧主義な人に不快感を抱きます。他人に不快感を抱かれても良いことはありません。

他人を褒められる人になりましょう。自己承認を続けていけば他人のことも褒められるようになります。過剰な完璧主義のときのように他人を過剰なまでに批判しなくてすむようになります。誰にでもできる自己承認という行為を身につけるだけで自分にも他人にも良い生き方ができるんです。すばらしいことだとは思いませんか?

 


ハードルの高さを見極める

過剰な完璧主義者は常に100%を求めています。そんな生き方は不可能です。人は不完全な生き物だからです。どんな才能あふれる人でもミスするからです。自分はミスをしたことがないと堂々と言える人のほとんどは傲慢か、俺は完璧という妄想を抱いているかのどちらかです(あるいはその両方の場合もある)

人は必ずミスをすると考えているほうが正しいと僕は思っています。ただミスの中には許容できるミスと許容できないミスがあるだけだと僕は思っています。完璧主義者の人は許容できないミスが多すぎるだけだと僕は思っています。

もちろん、許容できないミスはあります。絶対に許されないミスはあります。でも、許されるミスもあります。でも、そんな許されるミスすら過剰な完璧主義者の人は許せないのです。

「終わりよければそれでよし」という言葉があります。過程でどれだけミスを犯したとしても結果さえ良ければOKという意味の言葉です。僕は過剰な完璧主義者の人はこの言葉を完全に無視しているように見えます。実際無視しているから些細なミスも許せないんだと思います。自分の些細なミスも許せないから他人の些細なミスも許せないんだと思います。その評価の仕方はあまりに偏狭だと僕は思います。

もっと寛大な気持ちで物事は評価すべきだと僕は思います。寛大な気持ちで評価すれば評価できる部分と評価できない部分をきちんと見極めることができます。でも、偏狭な気持ちではそれは不可能です。

寛大な気持ちを持ち、適切な評価ができるようになれば、この仕事は60%の出来でも評価できるということがわかるようになります。さらにこの仕事を60%以上の出来にしようとすれば時間と労力がかかってしまうと考えることができます。つまり完璧を目指せば目指すほど時間と労力が増えていくということです。それは会社にとっては損失です。そんな損失を増やしていけば会社は倒産してしまう可能性があります。つまり過剰な完璧主義はまわりに迷惑をかける可能性があるということです。

周りに迷惑をかけないためにも過剰な完璧主義をやめたほうが得策なのです。60%の出来でよいものは60%でOKなのです。それが会社・社会の基準なのです。会社や社会の基準を超える完璧主義は有害になります。だから60%でいいものは60%を目指しましょう。無駄な労力も時間も使わず、最短で60%を達成する方法を実行しましょう。